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Happy-Go-Lucky Дневник

当ブログは2018年3月31日を以って完全終了(廃止)いたします!

2016年12月21日 新ブログ開設!


http://www.tamuratakuto.com/



東日本大震災はどんな「成果」をもたらしてくれるのでしょうか?

第250回 平成28年(2016年)3月11日(金)

 皆さんは、5年前の3月11日14時46分、どこで何をされていましたか?

(5年前の3月11日も金曜日でした。今年の元日は金曜日で、2011年の元日は土曜日でしたが、今年は閏年で2月29日があったので、3月以降は2011年と同じ曜日の構成になっています)

 

 私は、東京の日本橋人形町の近くにある会社で働いていました。

 

 ちょうど、お昼を食べた後の昼下がりで、ウトウトと眠くなってくる時間です。その時刻、私は自分の席から立ってウロウロしてました(決してサボってたわけじゃないですよ^_^;)

 

 そんな中、突然、激しい横揺れに見舞われたのです。人生で最も大きな地震の体験でした。他の従業員からは、「キャー」という悲鳴も上がりました。

 

 幸いにして、私が働いていた会社のビルや周りのビルは、倒壊したり火災になったりしたということはなかったのですが、その時点でその日の業務はすべて終了しました。

 

 停電することもなかったので、会社のパソコンでいろいろ情報を得ました。東北沖を震源とする、巨大地震が発生した、とのニュースが流れてきました。

 

 その後、大津波も発生し、時間を追うごとに、何百、何千という遺体が海岸に打ち上がってる、といったネットのニュースが流れてきました。ものすごくショックを受けたのを覚えています。

 

 首都圏の電車は終日運休することが発表されたので、私は家に帰ることができませんでした。次の日のお昼まで、一睡もせず、会社にいました。

 

 会社にはテレビはなかったのですが、たしかNHKとTBSがネットを通じてテレビのストリーミング放送を無料で配信し、映像で流れてくる被災地の様子を見て「こりゃ、えらいことが起きた」と認識したのです。

 

 そして、夜になると、福島県の原子力発電所が爆発し、周辺住民に避難勧告が出されたと政府から発表があり、「いったい、日本はどうなってしまうんだ!」と思いました。

 

 その会社には、たくさんのアルバイトスタッフの方も働いていて、遠方歩いて帰った方や、ご家族に車で迎えに来てもらった方もいましたが、多くの方は、会社にとどまって、一夜を過ごしたのです。

 

 会社の周りはオフィス街です。夜中、近くの小学校に行ったら、体育館には布団がびっしり敷き詰められ、帰宅できなかったビジネスパーソンの人たちがそこで睡眠をとっていました。

 

 もちろん、東京は震源から離れていたこともあって、東北の被災3県に比べたら被害も限定的でしたが、私にとっては人生初の社会的な有事に遭遇し、驚くとともに、怖い思いをしました。

 

 日本は北から南まで、災害の多い国です。ちょっと変な考え方かもしれませんが、あらゆる災害は、副産物というか、ちょっとしたメリットも伴うことが多いような気がします。

 

 例えば台風が来ることによって、西日本や南日本の多くの地域で、渇水にならずに済んでいます。私の出身地の新潟県は毎年冬にたくさんの降雪がありますが、それが春に溶けて豊富な水資源となって、農業や工業に活かされています。火山も噴火の危険性はありますが、麓には温泉が湧き、観光資源になってます。

 

 やっぱり、神様もさすがに帳尻合わせをしてるのかな、とも思いますが、ふと、地震や津波って、どんな副産物があるのかな、と思いました。これといって、思いつくのがありません。

 

 もちろん、副産物があれば多くの人が犠牲になってもいい、ということでは決してないですけど、地震や津波だけは、なんのメリットももたらさず、人命を奪い、社会を壊滅させるだけなんです。いくら何でも、そりゃひどすぎませんか、神様。

 

 まあ、強いて言うなら、直接のメリットではないですが、例えば、1923年に発生した関東大震災では、その後の東京は、道路が拡張され、丈夫な建物や橋などが建設され、災害に強い近代的都市に生まれ変わりました。1995年に発生した阪神・淡路大震災は、日本にボランティア活動が根付くきっかけとなり、また、広域の防災・医療体制が全国に整備されました。

 

 このように、地震をきっかけに、日本の社会がレベルアップする、というのが、せめてもの間接的な副産物なのかな、と思ってます。

 

 それで、東日本大震災ではどうでしょうか?5年経った今でも、17万人以上が避難し、6万人近くの人たちが仮設住宅で暮らしています。

 

 今回の震災では、原発事故も絡んでいるために問題を複雑にしてる面もありますが、阪神・淡路大震災では、発生から5年後では仮設住宅入居者はゼロだったことに比べると、復興はかなり遅れていると言わざるを得ません。

 

 もし、100年後、200年後の歴史家の人が、今の日本を記述するとき、東日本大震災をきっかけに日本はどう変わった、と書くでしょうか?

 

 今の東北3県の被災地は、まだまだ完全な復興には程遠い状態で、そんな呑気なことを言ってる場合じゃないでしょうが、しかし、震災から東京五輪へという10年の流れの中で、日本の社会が大きくレベルアップした、と後世の人たちに言われるようになるといいな、と思っています。