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自然の恵みに感謝しながら生きたいと思ってます

平成27年(2015年)11月27日(金)

 はてなブログには、ポータルサイト(?)みたいなのがあって、そこに人気エントリーのブログが紹介されています。

 

 先日、そこで紹介されていたブログを見てみたら、ベジタリアンについての記事が書いてありました。

 

 そのブログ主の方が、他の方のブログを見ての感想が書かれていました。相手先のブログの名称やリンクは伏せられていたので、私は相手先のブログは見ていないのですが、相手先のブログには、肉を生産するためにたくさんの動物が犠牲になっていると知って、ベジタリアンになった、ということが書かれていたそうです。

 

 それに対してブログ主さんが、動物を殺して食べるのはかわいそうなのに、植物を殺して食べるのはかわいそうじゃないのか、植物だって生きている、といった反論を展開しているものでした(ブログ主さんの主張はもっと深いものがあるのかもしれませんが、大まかに言うとそんな感じでした)。

 

 私は、お肉も魚も野菜も大好きで、好き嫌いもほとんどありません(現時点で唯一苦手な食べ物は柿です)。食べ物に対するタブーも皆無です。

 

 一方で、動物がかわいそうだからと肉食を控えている、という人に対しては、他人に自分の主張を強要したりせず、一人で実践している限りにおいては、その崇高な精神を尊重しようと思っています。

 

 と言いつつも、感情的には「アンチ・ベジタリアン」です。ベジタリアンの人の中には、本当は動物愛護の精神が根底にあるのにもかかわらず、それを全面に推すと受け入れられないから、「肉食は体に悪い」という論点から、肉食を批判する人もいます。

 

 やはり栄養学的に言ったら、できるだけいろんな食材をバランスよく食べ、総量をカロリーオーバーにならないように抑えるのが一番健康にいいに決まってます。ベジタリアンだって、立派な”偏食家”だと思うんです。

 

 もちろん、肉の食べ過ぎによって大腸ガンとか心臓病といった病気が増えるのは疫学的事実ですが、しかし、肉が体の抵抗力をつけることも確かで、戦後日本人の人口が爆発的に増え、平均寿命も飛躍的に伸びたのは、肉食生活化と無縁ではないでしょう。

 

 でも、「動物を食べるのはかわいそうなのに、植物はかわいそうではないのか」論で動物愛護派ベジタリアンを論破するのは、ちょっと無理がある、と思ってるんです。

 

 私も以前は、「動物はダメで植物はいいのか」論者だったのですが、ある時ふと、「植物の死って何?」って思っちゃたんです。

 

 小学生に「人間や動物が死ぬのって、どういう状態になること?」と質問したら、みんな的確に答えてくれると思います。「心臓が止まることです」と。

 

 これに加え、人間には「脳死」という考え方もあって、心臓が動いていても、脳の機能が死んで回復不可能な状態になれば「死」と判定されます。

 

 でも、植物って、心臓も脳もないですよね〜。もちろん、生物学的には、根から根こそぎ取って全て焼却処分したら「死」になるのかもしれませんが、植物って「接ぎ木」みたいなこともできて、ちょっとでも体の部分が残っていれば、永遠に生き続けることができる、とも言えますよね〜。

 

 そう考えると、もしかしたら植物にとって葉っぱや実を取られるのは、我々で言ったら、爪や髪の毛を取られるのと同じ感覚なんではないか、と考えたんです。爪や髪の毛を切られても「死」ではないですよね〜。

 

 だから、肉食擁護派が「植物はいいのか」論を掲げるのは、かえって自分たちの分を悪くするのではないか、と思うんです。心臓を停止させて食べる肉食はやっぱり野蛮だ、という論を許してしまうんではないかと…。

 

 じゃあ、動物を殺して食べることに対して、どう心の折り合いをつけるのか。倫理的に考えたら、やっぱり動物を殺生して食べる罪は逃れられないのではないかと思うんです。それを前提とした上で、天の恵みに感謝しながら、丁寧に調理したものを、きちんとした姿勢でいただく、というのがせめてもの免罪なのかな、と思っています。

 

 でも、食べ物に限らず、人間は人工的な生活をしている以上、多かれ少なかれ自然環境に負荷をかけ、動物に迷惑をかけていることは避けられないと思ってます。

 

 ふだん受けている医療や使っている医薬品、化粧品は、無数の動物実験の上に成立しています。ふだん歩いてるアスファルト道路だって、無数の植物や昆虫たちの住処を奪って造られたものです。

 

 こう考えると、人間が完全に動物に迷惑をかけないように生活するためには、素っ裸で、道具も全く使わない、医療も全く受けない、といった、動物と全く同じ生活様式にしないといけないと思います。そういった生活はできていないのに、どんなにエコ生活やロハス生活をして肉を食べなかったところで、五十歩百歩、目糞鼻糞の世界なのではないかと思うんです。

 

 我々は、もう人間として生まれた時点で他の動植物に迷惑をかけるという深い業(ごう)を背負っているのであり、その中で、自然の恵みのありがたさに感謝しながら生活するしかないのでは、というのが、現時点での私の結論です。