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Happy-Go-Lucky Дневник

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2016年12月21日 新ブログ開設!


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言論の自由が、日本海側を発展させる⁉︎

平成27年(2015年)3月24日(火)

 私は新潟県の小学校に通いました。そして、もちろん社会科で「太平洋ベルト地帯」のことについても習いました。日本の産業は、太平洋側を中心に発展してきた、と。

 

 それで、地図を見ると、確かに産業の盛んな地域、人口の多い地域は太平洋ベルト地帯の上に、きれいに並んでいました。

 

 私が小学生の頃も、新潟市が本州日本海側最大の都市で、たしか人口が45万人くらいだったと思います(金沢市が42〜3万人くらいだったと思います)。つまり、そのころは、日本海側に人口50万人を超える都市が一つもなかったのです。それなのに、太平洋ベルト地帯の上には、100万人を超える都市が点在していました。

 

 どうしてこうも、太平洋側と日本海側は発展の度合いが違うのか。子供ながら、不思議に思った記憶があります。

 

 一つの要因としては、気候でしょう。日本海側は11月〜2月くらいの間、晴れる日がほとんどなく、いつも鉛色の雲が空を覆っています。冬に新幹線で新潟県から群馬県にトンネルを抜けると、その差が一目瞭然です。わずか数10キロしか離れていないのに、鉛色の空から雲ひとつない青空に変わるのです。

 

 もちろん、アメリカの北東部や北ヨーロッパなど、気候がさほど良くない地域でも発展しているところはありますが、日本みたいに狭い島国の中で、これほど厳しい気候の地域と気候がいい地域が分かれていれば、後者に人が集まるのは仕方ないことですよね〜^^;;

 

 それから、明治以降、特に第二次世界大戦後は、太平洋対岸にアメリカやオーストラリアなど、対外貿易の盛んな地域があった、というのも大きな要因だと思います。

 

 日本海側の対岸地域といえば、ソビエト(今のロシア)極東部と北朝鮮、その背後の中国北東部、といった共産圏の国々。外交的にも日本との交流が少ないばかりか、西側諸国に比べて共産圏の経済規模は話にならないレベルでした。

 

 このように、日本海側には太平洋側に比べて発展を阻む要因があったのです。

 

 でも、気候は人の力で変えることができませんが、対岸の国々の状況を変えることはできます。1990年代からソビエトや中国が自由経済化を進めたことにより、日本海側の各地域も貿易量は格段に増大したようですが、まだまだ太平洋側に伍するまでには至っていません。

 

 そしたら、今月9、10日に来日したドイツのアンゲラ・メルケル首相が、朝日新聞が開催した講演会の質疑応答の中で、言論の自由について、こんな受け答えをしたと、朝日新聞に載っていました。

 

「34〜35年間、私は言論の自由のない国で育ちました。その国で暮らす人々は常に不安におびえ、もしかすると逮捕されるのではないか、何か不利益を被るのではないか、家族全体に何か影響があるのではないかと心配しなければならなかったのです。そしてそれは国全体にとっても悪いことでした。人々が自由に意見を述べられないところから革新的なことは生まれないし、社会的な議論というものも生まれません。社会全体が先に進むことができなくなるのです。最終的には競争力がなくなり、人々の生活の安定を保証することができなくなります」(2015年3月10日付 朝日新聞朝刊「メルケル独首相 講演全文」より)

 

 メルケル首相は、旧共産圏の東ドイツ出身で、言論の自由のない国で若い時を過ごしたからこそ、このような意見が出たのだと思います。

 

 私はこれを読んで、言論の自由と、革新性や競争力、生活の安定を結びつけたところがすごいなあ、と思いました。

 

 言論の自由が保障される国というのは、指導者が民主的に選ばれて、法治主義が徹底している国だと思います。北朝鮮は論外として、現在、日本海側の対岸諸国、ロシアや中国は言論の自由も法治主義も全く完全と言えません。

 

 むしろ、中国は一国二制度のようなおかしな体制で、これまでよく経済成長してきたと思います。安い労働力と人口の数で成長してきただけ、という人もたまにいますが、私はそうは思いません。

 

 やっぱり、中国人は真面目に働き、技術の向上に努力してきたんだと思います。安かろう悪かろう、では、これだけメイド・イン・チャイナ製品が世界中を席巻するはずがありません。

 

 でも、メルケル首相が言うように、自由が抑圧されている限り、中国はその先に行けるとも思えません。アップルやグーグル、あとわが国で言えば、今はちょっと元気がないもののソニーや任天堂のような会社は、絶対生まれないと思うんです。

 

 でも、何年、何十年かかるかわかりませんが、あと2〜3世代くらい代替わりすれば、ロシアも中国も、もっと自由で法が支配する公正な社会に変わらざるを得ないと思います。

 

 自由経済を一度味わってしまっては、決して後戻りすることはないと思います。自由経済が成熟した時、抑圧的で国家主義的な政府が存在している意味がわからない、と思う人が多くなると思うんです。

 

 もし中国が自由化、民主化したら、北朝鮮もジ・エンドです。もしそうなったら、日本海側の各都市と対岸諸国との交流も活発になって、秋田も新潟も富山も、100万都市になると思います。新幹線が東京とつながった、などと喜んで、東京のおこぼれをもらうような日本海側の経済構造も変わるかもしれません。

 

 でも、たぶん、そうなるのは、もしかしたら今世紀中は無理かも。少なくとも私が生きてるうちはムリでしょう。見てみたいけどなあ〜。