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スポーツのデータはウソをつかない&Jリーグを世界レベルのリーグにしよう!

平成26年(2014年)7月1日(火)

 連日熱戦が続くFIFAワールドカップ。日本代表は残念ながら1次リーグで敗退してしまいましたが、サッカー通の方には、世界最高峰のプレーが見られ、負けたら終わりの決勝トーナメントの方が、よりエキサイト出来るんでしょうね〜^o^

 

 私は、サッカーに関しては、普段はJリーグを始め、内外のプロリーグ戦はおろか、日本代表の試合もほとんど見ることはないのですが、ワールドカップになると注目してしまうという、完全な「にわかファン」です^^;;

 

 ですので、サッカーの技術面、戦術面のことは何も分からないのですが、そんな私がまさかまさかの、今回のザックジャパンの戦いぶりと、今後の日本サッカーについて論じてみようと思います。

 

 ところで私は、野球は昔から好きなのですが、その中でも歴史や記録を見たり調べたりするのが一番好きな楽しみ方です。小学生の頃から、野球の試合を見るよりもむしろ、選手名鑑や記録集で歴代優勝チームや通算記録を確認したり、珍記録を調べたりする方が断然好きなのです。

 

 それで、FIFAワールドカップが、現行の32チーム出場制になった1998年フランス大会からの試合結果をネットで調べて、データ(記録)面から、今回の日本代表の戦いぶりを振り返ってみようと思いました。

 

 まず、私はFIFAランキングに注目しました。先月のブログでは、ランキングは勝敗にさほど影響しない、といったことを書きましたが、1次リーグ突破とランキングの関係はどうなっているのか、調べました。

 

 1次リーグの8つのグループの4チームを、ランキング上位2チームと、下位2チームに分け、ランキング上位(全16チーム)で1次リーグを突破したチーム数を調べたら、以下の通りになりました。

 

フランス大会(1998年)  11チーム

日韓大会(2002年)    12チーム

ドイツ大会(2006年)   10チーム

南アフリカ大会(2010年) 11チーム

ブラジル大会(2014年)  10チーム

 

 ランキング上位でも、毎回5〜6チームは、1次リーグを突破できない、といった感じですね。

 

 次に、各グループのランキングが一番高いチーム(全8チーム)で、1次リーグを突破したチーム数です。

 

フランス大会  7チーム

日韓大会    5チーム

ドイツ大会   7チーム

南アフリカ大会 6チーム

ブラジル大会  7チーム

 

 さすがに、ほとんどのチームが突破しています。

 

 それでは、各グループのランキングが一番低いチーム(全8チーム)で1次リーグを突破したチーム数はどうでしょうか?

 

フランス大会  2チーム

日韓大会    3チーム(うち1チームは日本)

ドイツ大会   4チーム

南アフリカ大会 2チーム(うち1チームは日本)

ブラジル大会  2チーム

 

 グループ内でランキングが一番低くても、難関ではありますが、悲観することはなさそうです。

 

 ちなみに、各大会のベスト4以上のチームの大会前のランキングはどうだったかというと…

 

フランス大会

優勝フランス→18位、2位ブラジル→1位、3位クロアチア→19位、4位オランダ→25位

 

日韓大会

優勝ブラジル→2位、2位ドイツ→11位、3位トルコ→22位、4位韓国→40位

 

ドイツ大会

優勝イタリア→13位、2位フランス→8位、3位ドイツ→19位、4位ポルトガル→7位

 

南アフリカ大会

優勝スペイン→2位、2位オランダ→4位、3位ドイツ→6位、4位ウルグアイ→16位

 

 となりました。近年はランキングの基準も変更になり、より実力を反映するようになってきたようですが、必ずしもランキング1桁でなければベスト4に入れない、ということでもなさそうですね!

 

 さて、今回日本代表が初戦のコートジボワール戦に負けた後、マスメディアでは「8.7%」という数字がいろんなところで出ていました。

 

 これは何の数字かというと、フランス大会から南アフリカ大会まで、初戦に負けたのは46チームありましたが、そのうち1次リーグを突破したのが4チームありました。つまり、初戦で負けても1次リーグを突破した事例が、4/46=8.7%あった、というわけです。

 

 そこで、初戦に負けて1次リーグを突破したチームをあげると…

 

日韓大会

C組 トルコ(1−2ブラジル)→最終成績3位

 

ドイツ大会

E組 ガーナ(0−2イタリア)→最終成績ベスト16

H組 ウクライナ(0−4スペイン)→最終成績ベスト8

 

南アフリカ大会

H組 スペイン(0−1スイス)→最終成績優勝

 

ブラジル大会

C組 ギリシャ(0−3コロンビア)→最終成績ベスト16

D組 ウルグアイ(1−3コスタリカ)→最終成績ベスト16

H組 アルジェリア(1−2ベルギー)→最終成績ベスト16

 

 このように、初戦に負けてもそのあと盛り返して1次リーグ突破したチームは、勢いに乗って、決勝トーナメントはむしろ好成績を残しています(ただし、今回の3チームは全て決勝トーナメント初戦で敗退してしまいましたが…)。今回の日本代表も2戦目、3戦目に勝っていれば…と思うところですが、上3チームの対戦相手を見てください。ブラジル、イタリア、スペイン、と優勝経験のあるチームばかり。南アフリカ大会のスペインは、自らが強豪で、初戦取りこぼしたものの、その後は1度も負けず優勝しています。

 

 念のため、初戦勝ったのに、1次リーグを突破できなかったチームです。

 

日韓大会

C組 コスタリカ(2−0中国)

F組 アルゼンチン(1−0ナイジェリア)

H組 ロシア(2−0チュニジア)

 

ドイツ大会

E組 チェコ(3−0アメリカ)

G組 韓国(2−1トーゴ)

 

南アフリカ大会

C組 スロベニア(1−0アルジェリア)

H組 スイス(1−0スペイン)

 

ブラジル大会

D組 イタリア(2−1イングランド)

 

 南アフリカ大会のスイス以外は、今回のイタリアも含めて、対戦相手はすべてそのグループの最下位に終わっています。

 

 次に、1次リーグの勝ち点を調べました。5大会で1次リーグ突破した80チーム中、勝ち点3で通過したのは、フランス大会B組のチリのみ。その他は全て、勝ち点4以上です。それでは、各大会における、勝ち点4だったチームの、1次リーグの結果はどうだったか。以下の通りです。

 

フランス大会  突破1チーム 敗退2チーム(勝ち点3で突破のチリを除く)

日韓大会    突破4チーム 敗退4チーム

ドイツ大会   突破2チーム 敗退1チーム

南アフリカ大会 突破4チーム 敗退5チーム

ブラジル大会  突破4チーム 敗退1チーム

 

 勝ち点4でも、半分くらいは突破してますね。つまり、1次リーグでは、最低1勝1引き分けすれば、なんとか1次リーグ突破できる可能性がある(かなりハイレベルですが^^;)、ということになります。

 

 で、結論としては、今回の日本代表のように、グループ内のFIFAランキング下位同士の初戦で負けたチームは、そのあとの2試合はもっと強いチームと当たるわけですので、1次リーグ突破の確率は8.7%どころか、過去の事例からすると、0%だったのです。

 

 もちろん、みんなそんなことは分かっていて、それでも一縷の望みを願って盛り上がっていたのは理解できるのですが、今回はとにかく初戦のコートジボワール戦に勝てるかどうかが全てだったのです。ですので、今後のワールドカップでは、日本代表自身がランキング1桁ぐらいの実力を身につけない限り、初戦で超強豪に当たった場合なら負けても数パーセントの望みはあるが、ほとんどのケースでは初戦に負けてしまえば1次リーグ突破の可能性はゼロだと思っていい、という見方ができることが分かりました。

 

 さて、今後の日本代表が強くなるためにどうすればいいか、私なりの妄想的提案をしてみたいと思います。

 

 ワールドカップの決勝トーナメントを見ていると、すごくレベルの高い試合ばかりで、結果のみならず、個々の選手の技術の高さは、素人目からも明らかに分かります。これを見てしまうと、日本代表はまだまだ世界レベルに追いついていないのかなぁ、という感想を持ちました。

 

 毎回ワールドカップを見て思うことは、どの国も、主力選手はヨーロッパのプロチームに所属して、一線級で活躍しているんだなー、ということです。サッカーの世界レベルの選手は、ヨーロッパに集まるんだな、と。

 

 もちろん、日本人選手もヨーロッパのクラブに入って活躍していますが、まだまだ”武者修行”という感じで、主戦力として安定した活躍をしている、とまではいっていない感じがします。

 

 日本人選手が海外に行って技術を身につける、というのも大事だと思いますが、やっぱり国内のリーグのレベルをもっとあげないといけないのかなー、と思います。特に、これからの日本のサッカー界を担う、子供たちに対する影響を考えると、国内でレベルの高い試合をやって、多くの子供たちが観戦する環境を作ることが必要だと思います。

 

 スポーツというのは、見るだけで上手くなる、という側面があります。やはり、小さい時からレベルの高いサッカーを日常的に見ることができるヨーロッパや南米の国々のサッカーがいつまでも強いのは、そういう好循環、つまり、上手いサッカーを見て育った子供が大人になり、子供たちに上手いサッカーを見せる、という流れが出来ているのだと思います。

 

 しかし、現状、世界の一流選手は、ヨーロッパのチームに集まってしまいます。もちろん、サッカーマニアの両親がいる家庭では、CS放送でヨーロッパのサッカーを見たり、ヨーロッパに観戦に行ったりすることもあると思いますが、国内全体からいったらそういう家庭は少ないと思います。

 

 ですので、日本のサッカーのレベル向上には、国内のチームにもっとたくさんの世界の一流プレーヤーを招聘し、多くの日本人にレベルの高いサッカーを見せることが必要だと思います。

 

 そうしたら、47歳にして現役のJリーガー、横浜FCのカズこと三浦知良選手が、昨年5月のスポーツニッポンのインタビューで、こんなことを言っていました。

 

 「20年でクラブ数が(10から)40に増えるのは世界的にも珍しいよね。底辺のレベルは上がったと思う半面、当時のV川崎(現J2東京V)みたいなクラブがなくなって全体的に平均化した。クラブ経営でも赤字は駄目だとか、給料も抑えられたり、行き詰まっている部分があると思う」

 

 「この世界、格差はあっていいと思うんだ。ハード面はJ2でも立派なクラブハウス、練習場がある。そうでないクラブもあるけどJリーグは平均して整っている。本来ならJ1とJ2、資金力でも違う。世界はどこを見てもビッグクラブ、中堅、そして小さなクラブがある。僕は99年にスコットランドのハイバーニアンでプレーしたことがあるけど大学の練習場を借りてた。世界にはいろんな形があるんだ」

 

 「だからJリーグには毎年、どこが勝つか分からない面白さはある。でも選手としては夢も欲しい。極端に言うとJリーグにはビッグクラブに移籍して今の10倍の給料をもらう夢はない。年俸1000万円の選手が1億5000万円になり、5億円になりってね。欧州にはあるから。日本では上限でも1億円でしょ。年俸が何百万という選手も多い。その選手が3年後に5億円っていう夢は考えにくいよね」

 

 「21歳の頃、ブラジルのキンゼ・デ・ジャウーというクラブにいた。当時ジャウーは人口11万の小さい町で、そこに全国区でセレソン(ブラジル代表)もいるコリンチャンスが来ると町全体で“倒すぞ!”って雰囲気になった。僕はそのコリンチャンス戦でゴールを決めたんだ。ブラジル全土に生放送されて、新聞でも桁違いに扱われた。そういう文化はまだ日本にないよね。見ている子供たちだけでなく、選手も夢を持てるようなビッグクラブがない」

 

スポニチアネックス(インターネットニュース) 2013年5月15日付記事より 

 

 

 親会社の宣伝のための媒体という側面が強く、かつては京浜地区および阪神地区の大都市圏にフランチャイズが集中していた日本のプロ野球に比べ、チーム名から企業名を排除し、地域密着のプロスポーツチーム運営というモデルを作ったJリーグの功績は大きいと思います(プロ野球もJリーグに影響され、地域密着路線を取るチームが増えました)。今や、都市の規模を見るとき、プロサッカーチームがあるかどうか、というのもひとつの基準になっているほどです。

 

 でも、地域密着をはかりすぎたために、中程度のレベルで安定してしまった、という感は否めません。Jリーグが推奨する”身の丈経営”が、小さくまとまってしまうという弊害を生んでいる、ということです。

 

 私は野球ファンとして、巨人軍を中心に制度が作られる日本のプロ野球の構造を、批判的にとらえてきましたし、今なおそう思っています。しかし、巨人軍が大金を使っていい選手を集め、全国でテレビ中継することで、日本のプロ野球人気が上がったという、功績の面も評価しないといけないと思っています。

 

 ただ、Jリーグに巨人軍を作ればいいのか、というと、私はそうは思いません。やっぱり、一部のチームが戦力的に突出しているリーグというのは、面白くない。

 

 そこで提案するのは、J1よりもさらに上位のリーグを作る、ということです。そして、その上位リーグはなるべくチーム数をしぼります。多くても8チーム、私は4チームでもいいと思います。

 

 それで、その上位リーグに、トッププレーヤーが集まるように、選手の獲得や金銭面のサポートを、他のチームより優越させるようなシステムを作ります。

 

 さらに、上位リーグでは、外国人枠は完全撤廃(日本人枠も設けなくていいと思います。日本人選手も、同じ条件でレギュラーを獲得する、という感じで…)し、世界中のトッププレーヤーに入団してもらい、ヨーロッパのプロリーグと比べても遜色がないリーグを作ります。

 

 ヨーロッパのプロリーグでは、残念ながら、有色人種の選手に対する、有形・無形の差別がいまだにあると聞きます。

 

 日本でも、排外主義的な思想はありますが、一方で、中近東やアフリカから日本にやってきて暮らす人たちからは、日本は差別が少ない国、という話もよく聞きます。

 

 この点を日本のアドバンテージとして、ヨーロッパ出身の選手はもちろん、南米やアフリカなど、いろんな地域からの選手を受け入れて、レベルの高いサッカーリーグを作ることは可能だと思います。

 

 それには当然、「JAPANESE ONLY」といった横断幕を掲げちゃうようなアホなサポーターは徹底的につぶし、全く人種・国籍差別のないリーグにする必要があります。

 

 もちろん、上位リーグにも、現行のJ1⇔J2と同じように、昇格・降格のシステムを導入すれば、おらが町でも世界レベルのサッカーが見られる、ということになります。そればかりか、日本から多くの人がメジャーリーグに観戦に行くように、世界中のサッカーファンが日本各地のスタジアムに観戦に来る、という光景も予想されます。

 

 このように、単にサッカーの技術向上、という面だけでなく、日本の国際化、という面でも、サッカーが貢献できるのではないかと思います。

 

 近年、日本の若者が海外に行かず内向きになっている、と危惧する声もありますが、なにも外国に出かけなくても、日本国内を国際化する、という方策もあるわけで、サッカーチームが国際化の拠点になったら、すごいステキなことだな、と考えたのです。