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Happy-Go-Lucky Дневник

当ブログは2018年3月31日を以って完全終了(廃止)いたします!

2016年12月21日 新ブログ開設!


http://www.tamuratakuto.com/



私はこれからも、フードポルノも本物のポルノも、ガンガン見て行きますよ宣言

平成26年(2014年)5月3日(土)

 私は、プロ・アマ問わず、ネット上のいろんな料理のサイトやブログを見るのが大好きです。もちろん、今度この店行ってみたいなー、とか、この料理食べてみたいなー、と思うこともありますが、美味しそうな料理の写真を見ていると、たとえ食べなくても見ているだけでなんか幸せな気分になってしまうのです。

 

 そうしたら、先月4月23日付けの朝日新聞朝刊の文化欄に「フードポルノ 蜜の味」という記事が載っていて、度肝を抜かれました。

 

 記事によると、英語圏では「フードポルノ」という言葉があるそうです。料理や食事の様子を撮った写真・動画や、それを見て楽しむことを指す言葉で、写真を見る人は写った料理を食べられるわけではないが、眺めて欲望を満たす点が、ポルノの鑑賞に似ている、ということが言葉の由来だそうです。

 

 そして、英国在住の谷本真由美さんというライターの方の「フードポルノを見ることは、おいしいものを食べる体験の代償行為に過ぎず、実際の生活が豊かになるわけではない。本当に欲しいものは、お金を稼いでレストランに行くなど、行動しなければ手に入らない」という批判的なコメントが紹介されていました。

 

 さらに、料理の写真を撮ったり、それを鑑賞したりすることの是非を論じる記事なのに、宣伝しないといけない義理でもあるのか、谷本さんの著書を紹介しながら「自己啓発書の成功談を読んですごい人になった気分に浸り努力をしない人を『フードポルノ』をひねって『キャリアポルノ』と呼んでいる」という、記事の論旨と全く関係のない谷本さんの意見で記事はまとめられていました。

 

 なるほど〜、いろいろな面白い考え方があるもんですね!コメントだけでは谷本さんの真意は分かりませんが、少なくとも、料理は実際に食べないと生活は豊かにならない、と考えていることだけは確かなようですね。

 

 以前テレビで、元Jリーガーでスポーツジャーナリストの中西哲生さんがこんなことを言っていました。スポーツには3つの楽しみがあるのだと。それは、「やる楽しみ」「見る楽しみ」「語る楽しみ」だと。

 

 私は「語る楽しみ」というところで、思わず拍手をしてしまいました。こんな風に考えているスポーツマンもいるんだな、と。私はスポーツをやるよりもむしろスポーツを語る方が好きなのですが、アクティブを信条とするスポーツマンからしたら、「語る」なんてのはスポーツの範疇じゃない、って言われそうな気がしていたので、中西さんの発言は意外で、すこし感動してしまいました。

 

 それで、先の谷本さんのコメントに戻りますが、谷本さんはスポーツを観戦する、ということにはどんな考えを持っているのでしょうか?たとえば、オリンピックで日本人が金メダルを取ると、テレビではメダリストの生い立ちから特集が組まれ、日本中で「感動した」なんて言う人が増えますよね。

 

 たぶん、谷本さんの考え方からしたら、自分ではその競技をしているわけでもなく、メダルを取るまでの苦労もしているわけでもない人間が「感動した」なんて言ってるのはチャンチャラおかしい、となるのでしょうかね〜。

 

 スポーツと食べ物は違う、と言われてしまうかもしれませんが、私が言いたいのは、実際にそのことをやったり、そのものを食べたり、その場所に行ったりしなくても、写真をみたり、体験談を聞いたりするだけで楽しめたり、悲しめたり、感動できたりしてしまうのは、他の動物ではできない人間だけができる芸当であり、それこそは人間らしい文化なのではないのかなー、ということなのです。

 

 もちろん、お金を稼いでレストランに行き、美味しいものを実際食べる、というのも高度な人間的文化のひとつだとは思うのですが、実際食べないと生活が豊かにならない、と言われてしまうと、小説でも映画でも、ある種疑似体験をさせることで成り立っているコンテンツビジネスもショービジネスも、その大半が否定されちゃうのではないのかなー、と感じてしまったのです。